2022年3月に読んで、見て面白かった本と映画7選

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今年から始めた毎月読んだ本や見た映画のおすすめをまとめるブログです。

今月読んだ本は11冊、見た映画は10本でした。

2022年3月に読んだ本の中でとくにおすすめの作品4選

2022年3月に読んだ本は11冊。そのなかでもとくに面白かった本を3冊紹介します。

24人のビリー・ミリガン(上)(下)

あらすじ

1977年、ビリー・ミリガンはオハイオ州で連続レイプ犯として逮捕された。
だが本人にはまったく犯行の記憶がなかった。
精神鑑定の結果、彼の中に複数の別人格が存在し、犯行はそのうちの1人によるものだという驚愕の事実が明らかに……。

『アルジャーノンに花束を』で知られる作家ダニエル・キイスが、
本人への数百回に及ぶインタビューや関係者の証言をもとにビリーの内面の葛藤を描き出し、「多重人格」という障害を一躍世に知らしめた傑作ノンフィクション。

引用元:https://www.amazon.co.jp/商品説明より

こんな人におすすめ

  • 多重人格について知りたい方
  • ノンフィクション作品を読みたい方
  • 人間の心理の不思議を知りたい方
Rumi
Rumi

初めて解離性人格障害(多重人格)によって無罪判決をくだされたビリー・ミリガンを追ったノンフィクション作品。解離性人格障害という、一般人には理解し得ない病状を、豊かな筆致でビリー・ミリガンの内面まで描き出しているのはダニエル・キイスだからこそ為せる技なのでしょう。

解離性人格障害についてまだまだ誤解の多い時代に、必死に生き抜こうとするビリー・ミリガンの姿が印象的でした。解離性人格障害については関連書籍もいくつか読みましたが、現在でも未知数なところが多い上、治療も相当な難易度を要する大変な病気であることがわかります。

神曲 地獄篇

あらすじ

1300年春、人生の道の半ば、35歳のダンテは古代ローマの大詩人ウェルギリウスの導きをえて、地獄・煉獄・天国をめぐる旅に出る……絢爛たるイメージに満ちた、世界文学の最高傑作を最高の名訳で贈る。第1部地獄篇。

引用元:https://www.amazon.co.jp/商品説明より

こんな人におすすめ

  • 古典的名著を読みたい方
  • キリスト教の知識がある方
  • 人生の道半ばで暗い森に迷い込んでいる方
Rumi
Rumi

古典的名著であるダンテ作の『神曲』。地獄篇、煉獄篇、天獄篇の3部作の一番初めである地獄篇を読みました。始めのうちは、キリスト教の知識がないとわかづらい部分も多く、「辛い」と思いながら読んでいました。が、関連書籍を読みダンテの生い立ち(詩人でありながら政治家でもあり、政治抗争に負けてフィレンツェを追われてしまう。ベアトリーチェに一目惚れしたもののうまくアプローチできないどころか他の女性に気があるように見せて結果嫌われてしまうなど)を知ると俄然面白くなりました。

何より、地獄でさまざまな罪人が裁かれている描写がとてもリアリティがありました。クレオパトラにアレクサンドロス大王など、歴史に疎い私でも知っている歴史に名を残した人々も否応なしに地獄に落とされて罰を受けているのは容赦ないなと思いました。

未来

あらすじ

「こんにちは、章子。私は20年後のあなた、30歳の章子です。あなたはきっと、これはだれかのイタズラではないかと思っているはず。だけど、これは本物の未来からの手紙なのです」

ある日突然、少女に届いた一通の手紙──。
家にも学校にも居場所のない、追い詰められた子どもたちに待つ未来とは!?

デビュー作『告白』から10年、湊ワールドの集大成となる長編ミステリー、待望の文庫化!!

引用元:https://www.amazon.co.jp/商品説明より

こんな人におすすめ

  • 湊かなえの書籍を初めて読む方
  • 人生に絶望しかけている方
  • 自分から手紙をもらったことがある方
Rumi
Rumi

父親を亡くし、傷心にくれる章子のもとに届いたのは「未来の自分」を名乗る人物からの手紙。『告白』で衝撃的なデビューを果たした湊かなえのデビュー10周年を記念する作品です。

地方在住の人間関係の密接さや、悪意を持った人たちによって降りかかる困難など、湊かなえ節は健在なものの、登場人物たちが力強く立ち向かっているところがこれまでの作品とは大きく違うところ。『未来』というタイトル通り、前を向いて一歩一歩を歩んでいこうとする登場人物たちに勇気をもらえます。

「イヤミスの女王」が本当に伝えたいことがここに詰まっていると感じました。

劇場

あらすじ

高校卒業後、大阪から上京し劇団を旗揚げした永田と、大学生の沙希。それぞれ夢を抱いてやってきた東京で出会った。公演は酷評の嵐で劇団員にも見放され、ままならない日々を送る永田にとって、自分の才能を一心に信じてくれる、沙希の笑顔だけが救いだった――。理想と現実の狭間でもがきながら、かけがえのない誰かを思う、不器用な恋の物語。芥川賞『火花』より先に着手した著者の小説的原点。

引用元:https://www.amazon.co.jp/商品説明より

こんな人におすすめ

  • 太宰治が好きな方
  • 夢を諦めきれない方
  • 忘れられない人がいる方
Rumi
Rumi

『火花』で芸人で初めて芥川賞を受賞した又吉直樹による、不器用な男女の恋愛を描いた作品。『火花』よりも色濃く又吉カラーを感じられるのは気のせいだろうか。皆できることなら、うまく生きたい、好きな人と一緒にいたいと思っているのに、どうしてこんなにも難しいのだろうと、つい考えてしまいます。

生きることにもがいているすべての人に読んでもらいたいと思いました。

2022年3月に見た映画10本の中でとくにオススメの作品3選

2022年3月に見た映画は10本でした。その中でもとくにおすすめの作品を3つ紹介します。

THE BATMAN-ザ・バットマン-

あらすじ

クリストファー・ノーランが手がけた「ダークナイト」トリロジーなどで知られる人気キャラクターのバットマンを主役に描くサスペンスアクション。青年ブルース・ウェインがバットマンになろうとしていく姿と、社会に蔓延する嘘を暴いていく知能犯リドラーによってブルースの人間としての本性がむき出しにされていく様を描く。両親を殺された過去を持つ青年ブルースは復讐を誓い、夜になると黒いマスクで素顔を隠し、犯罪者を見つけては力でねじ伏せる「バットマン」となった。ブルースがバットマンとして悪と対峙するようになって2年目になったある日、権力者を標的とした連続殺人事件が発生。史上最狂の知能犯リドラーが犯人として名乗りを上げる。リドラーは犯行の際、必ず「なぞなぞ」を残し、警察やブルースを挑発する。やがて権力者たちの陰謀やブルースにまつわる過去、ブルースの亡き父が犯した罪が暴かれていく。「TENET テネット」のロバート・パティンソンが新たにブルース・ウェイン/バットマンを演じ、「猿の惑星:新世紀(ライジング)」「猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)」のマット・リーブス監督がメガホンをとった。

引用元:eiga.comより

こんな人におすすめ

  • バットマンシリーズが好きな方
  • ミステリーが好きな方
  • ダークなアメコミを見たい方
Rumi
Rumi

アメコミの人気シリーズ『バットマン』の最新作。主演は『テネット』のロバート・パティンソン!公開前からかなり話題となっていた作品でしたが、期待を裏切らない面白さ!

アメコミであり、当然バトルシーンやど派手なアクションありのハリウッド映画なのですが、全体にわたり不気味な静けさと悲しみが広がっているんですね。監督が主人公を「ニルヴァーナのカート・コバーンをイメージして描いた」という通り、今回のブルース・ウェインは色々な面において恵まれているのにも関わらず苦悩に苛まれています。

ヒーローでありながら世捨て人のような浮世離れ感と危うい感じをロバート・パティンソンが見事に演じきってて本当に素晴らしかったです。3部作で考えられているようなので、次作もめっちゃ楽しみです。

花束みたいな恋をした

あらすじ

「東京ラブストーリー」「最高の離婚」「カルテット」など数々のヒットドラマを手がけてきた坂元裕二のオリジナル脚本を菅田将暉と有村架純の主演で映画化。坂元脚本のドラマ「カルテット」の演出も手がけた、「罪の声」「映画 ビリギャル」の土井裕泰監督のメガホンにより、偶然な出会いからはじまった恋の5年間の行方が描かれる。東京・京王線の明大前駅で終電を逃したことから偶然に出会った大学生の山音麦と八谷絹。好きな音楽や映画がほとんど同じだったことから、恋に落ちた麦と絹は、大学卒業後フリーターをしながら同棲をスタートさせる。日常でどんなことが起こっても、日々の現状維持を目標に2人は就職活動を続けるが……。

引用元:eiga.comより

こんな人におすすめ

  • サブカル好きな方
  • 趣味が合う恋人がいる・いた方
  • 昔の恋を思い出したい方
Rumi
Rumi

坂元裕二脚本、菅田将暉&有村架純主演のラブストーリー。サブカル好きな二人が終電を逃したことをきっかけに出会ってからの5年間を描いています。さりげない日常を描いたり、はっとするセリフ、本音のぶつかり合いなど見ていて胸にグサグサ刺さりまくるシーンが満載です。恋をしたことがある人はぜひ見てほしい作品です!

エール!

あらすじ

聴覚障害を持つ家族の中でただひとり耳の聞こえる少女が、歌手になる夢を家族に理解してもらおうと奮闘する姿を描いたフランス製ヒューマンドラマ。フランスの田舎町に暮らすベリエ家は、高校生の長女ポーラ以外の全員が聴覚障害者だったが、「家族はひとつ」 を合い言葉に明るく幸せな毎日を送っていた。ある日、ポーラは音楽教師からパリの音楽学校への進学を勧められる。しかしポーラの歌声を聴くことのできない家族は、彼女の才能を信じることができない。家族から猛反対を受けたポーラは、進学を諦めようとするが……。人気オーディション番組で注目された新人女優ルアンヌ・エメラが主人公ポーラ役で歌声を披露。共演は「しあわせの雨傘」のカリン・ビアール、「タンゴ・リブレ 君を想う」のフランソワ・ダミアン、「ゲンスブールと女たち」のエリック・エルモスニーノ。「ビッグ・ピクチャー 顔のない逃亡者」のエリック・ラルティゴが監督・脚本を手がけた。フランス映画祭2015で観客賞を受賞。

引用元:https://www.amazon.co.jp/商品説明より

こんな人におすすめ

  • 家族の仲が良い方
  • 進路で親と揉めたことがある方
  • 人前で誰かを平手打ちしたことがある方
Rumi
Rumi

2022年にアカデミー賞で作品賞を始めとする3部門を受賞した『コーダあいのうた』がこの作品をリメイクしたもの。

農家の女子高生ポーラが、ひょんなことから歌の才能を見込まれ、少しずつ才能が開花していく様子にとても引き込まれました。

あとフランスならではなのか、親と子の性に対してあまりにもオープンなところがびっくりでした。フランス人の家族たちはみんなあんなにオープンなのかな?男の子が家に来るときの家族のドタバタっぷりもユニークで目が離せませんでした!

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