『空中ブランコ』で直木賞を受賞した奥田英朗に興味を持った方の中には、「次はどの作品を読めばよいのかわからない」と感じている方も多いのではないでしょうか。今回は奥田英朗作品のなかで、特におすすめの小説を8選ご紹介します。
※作者の名前は敬称略で示しています
奥田英朗の魅力
奥田英朗は1959年生まれ、岐阜県出身の作家です。コピーライターやプランナーを経て、1997年『ウランバーナの森』でデビューしました。その後『最悪』や『邪魔』でこのミステリーがすごいにランクイン、2004年には『空中ブランコ』で直木賞を受賞しました。
奥田英朗作品の選び方
小説の長さで選ぶ
引用元:https://www.amazon.co.jp/奥田英朗の作品は、『最悪』『邪魔』などの長編もありますが、『家族日和』や『マドンナ』など短編作品も数多くあります。小説を普段読んでいない方には、短編作品がおすすめです。
ジャンルで選ぶ
奥田英朗作品は、サスペンスからユーモアあふれる作品、日常を描いた作品まで、幅広いジャンルがあります。そのため自分が読みたいジャンルで小説を選ぶのもおすすめです。
奥田英朗作品のおすすめ小説8選
イン・ザ・プール
こんな人におすすめ
- 人には言えない悩みを持っている方
- 医者があまり好きではない方
- 注射が好きな方
思わず「こいつ、本当に医者か!?」と言いたくなるぶっ飛び精神科医伊良部一郎のお話。ドラマ化もしていました。ぶっ飛び伊良部さんはもちろん、一風変わったお悩みを抱える患者たちにも注目です。
ウランバーナの森
こんな人におすすめ
- ビートルズ、ジョン・レノンが好きな方
- 便秘に悩んでいる方
- 失った何かを取り返したい方
架空のジョンの話だけど、どうしても「あのジョン」に重ねて読んでしまう方も多いのでは。60~70年代のロック好きな方におすすめ。
ガール
こんな人におすすめ
- 自分の年令について悩んだことがある女性
- 自分の生き方に迷いを感じている方
- 「女子」っていくつまで使っていいの?と感じている方
小説に出てくるアラサー女子たちと同世代の私が思わず「どうしてそんなに女子の気持ちがわかるの?!」と言ってしまいました。悩めるお年頃の女子に読んでほしいです。
我が家の問題
こんな人におすすめ
- 家族について悩んだことがある方
- 結婚を考えているパートナーがいる方
- 親しい人との関係がうまくいかない方
人間には誰しも家族という存在がいるもの。家族という存在を鬱陶しくも、愛おしく感じられる作品です。
邪魔
こんな人におすすめ
- 妻・夫に対して不信感が抱いている方
- 平凡に暮らしている・暮らしていきたい方
- 愛おしいはずの人が鬱陶しく感じてしまったことがある方
小さな疑念が少しずつ大きくなり、崩壊へと向かっていく様子に目が離せません。衝撃のラストにも注目です。
空中ブランコ
こんな人におすすめ
- イン・ザ・プールで伊良部一郎の魅力にハマってしまった方
- 奥田英朗作品を初めて読む方
- ユーモアあふれる作品が読みたい方
あの伊良部一郎が帰ってきた!ユーモアあふれる患者と相変わらずの伊良部一郎節にクスクスすること間違いなし。心が軽くなる読後感を味わえます。
真夜中のマーチ
こんな人におすすめ
- デコボココンビが好きな方
- カーチェイス好きな方
- ユーモアあふれる犯罪小説が読みたい方
ナルシストでせこいビジネスで稼ぐヨコケンと、ポンコツ認定されているダメ社員ミタゾウのデコボココンビのやり取りが微笑ましい。疾走感のあるカーチェイスにも注目です。
最悪
こんな人におすすめ
- 人生のどん底を味わったことがある方
- 取り返しのつかない事態に追い込まれてしまったことがある方
- 人間の暗い部分を覗いてみたい方
ブラック奥田英朗節炸裂の作品。人間のいやーなところがたっぷりと描かれています。
奥田英朗の小説を楽しもう
奥田英朗作品のおすすめ小説をご紹介しました。奥田英朗の小説は、思わずくすりと笑みが漏れてしまうユーモアあふれるものから、人間のダークな部分を描いたものまで、多岐にわたる作風が魅力です。映像化作品や短編小説、文学賞受賞作品まで、さまざまな作品があるため、自分の気になる作品を探してみてください。
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