年が明けても、相変わらず本を読んだり映画を見たり音楽を聞いたりして日々を過ごしています。これまで、本や映画の感想や記録はエバーノートにひたすら書き溜めているだけでしたが、今年はアウトプットを兼ねてブログの方に紹介していこうと思います。
2022年1月に読んだ本
2022年1月に読んだ本は9冊。そのなかでも面白かった本を3冊紹介します。
ペッパーズ・ゴースト
こんな人におすすめ
- 伊坂ワールドを楽しみたい方
- 人に言いづらい特技がある方
- 動物虐待を何があっても許さない方
伊坂ワールド特盛丼というような作品でした!他人の飛沫に感染すると、その人の未来を見てしまうという能力を持つ壇先生は、銀行強盗シリーズ。過去に猫の虐待実況動画を煽っていた視聴者に痛い目をあわせる「ネコジゴハンター」の凸凹コンビは『マリアビートル』の蜜柑と檸檬。などなど、過去の伊坂作品を彷彿とさせるキャラ&展開に心がときめきまくってしまいました。
しかし小説のキャラクターが「自分たちが小説のキャラだったら?」と会話していたりと、伊坂ワールド全開ながら新たなおもしろエッセンスも加わってました。初めて伊坂幸太郎作品を読む人にもおすすめ。
実力も運のうち 能力主義は正義か?
こんな人におすすめ
- 経済格差を感じている方
- 世の中不平等だと感じている方
- 今の地位は自分の力で勝ち取ったと思う方
『これからの正義の話しをしよう』の著者、マイケル・サンデル教授の書籍。
ハーバード大学の2/3の学生が所得規模上位1/5の富裕層の家庭出身者であることや、エリート大学に入れるために親が裏口入学させていた大規模な事件、そしてトランプ大統領が就任した大統領選に至るまで、現代に蔓延る能力主義と、それが生み出す歪みが学べます。
この根底にある問題として著者が指摘するのが「行き過ぎた学歴主義」であること。そしてそれは環境に恵まれない人はもちろん、金銭的に恵まれている富裕層にも暗い影を落としていると指摘。何せ学校の他に、家庭教師や習い事、スポーツなどなどたくさんやることを押し付けられてしまいますからね。その結果、エリート大学に進学した子どもたちは「自分が努力したからここに入れたんだ!」と思い、そうではない人を無意識のうちに見下すようになる……そして見下されている人も、無意識にそれを感じ自分に自信をなくしてしまうという負の連鎖に陥る……というのは、自分も感じたことがあるので悲しい気持ちになりました。
とは言え、貴族制から能力主義に進んでいったように、今後私たちがどのように考えを改め、進んでいかなければならないかを考え議論するきっかけになる本だと思いました。
ネヴァーゲーム
こんな人におすすめ
- エンタメ感溢れる小説が読みたい方
- ハードボイルドが好きな方
- ミステリーが好きな方
アメリカの超人気作家ジェフリー・ディーヴァーによる新シリーズ。実はディーヴァー読むの初めてだったのですが昔『ボーン・コレクター』は映画で見たことがあったので懐かしい気持ちと「なら面白いに違いない」という謎の安心感がありました。
主人公コルター・ショウのハードボイルド感と、息もつかせぬ展開で一気に読んでしまいました。こりゃ『ボーン・コレクター』も読まねば、と思ったらコルター・ショウシリーズ2作目も出てますね……うぅむ悩む
2022年1月に見た映画
2022年1月に見た映画は7本でした。その中でおすすめを3つ紹介します。
スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム
こんな人におすすめ
- MCU映画が好きな方
- スパイダーマンの過去作を見たことがある方
- 悪評垂れ流されて困ったことがある方
MCUシリーズ最新作、スパイダーマンノーウェイホーム。今回は過去のスパイダーマン作品のヴィランが同キャストで登場するということでかなり話題になっていました!
感想としては本当に、もう……ありがとう……!ありがとう……!って感じで語彙力がなくなります。制作陣全員と握手したい。それくらいファンにはたまらなかったです。
鉄男
こんな人におすすめ
- エログロ耐性がある方
- 怪人映画が好きな方
- 顔に変なニキビができたことがある方
塚本晋也監督の伝説的映画。映画『桐島、部活やめるってよ』でこの映画の一部が使われていると知り、ずっと興味があったのですがようやく見れました。
見る前は、身体が鉄に侵食していく男の苦悩に商店が描かれるのかなと思っていましたが、実際には怪人同士の戦い!いつまでもどこか正体というか全体像が掴めないのが、奇妙ででもなぜか癖になって目が離せない映画でした。結構エログロだったので苦手な人は苦手かも。
ミッドサマー
こんな人におすすめ
- 刺激的な作品が見たい方
- その土地特有のお祭りが好きな方
- 花や自然あふれる空間が好きな方
とうとう見ちゃいました、ミッドサマー……。公開時からだいぶ刺激が強めだと話題になっていましたが、ビビリ性なのでなかなか一歩を踏み出せずにおりました。とうとう好奇心には勝てず、クッションを準備して挑みました。
口コミでは「ドラマ『トリック』にエログロ加えた感じ」「インスタ映えサバト」など言われていましたが、あながち間違っていなかったなと感じました。明るくて花や自然が美しくて、なのにとてつもなく怖い……。何が怖いって村の方々は、全然怖がらせようとかしてなくて、ただただ村の掟通りに行動しているだけっていうところが1番怖かったですね。そのうち、「おかしいのは自分のほうではないか」なんて思えてくるほどでした。グロは結構強めなので苦手な人はクッション必須(猫でも可)
おまけ~ドラマとかライブとか
本と映画を紹介しましたが、その他印象に残ったものを紹介します。
MIU404
こんな人におすすめ
- バディものが好きな方
- 刑事ドラマが好きな方
- 足の速さに自信がある方
放送時に話題になっていたドラマを何気なく見てみたらハマってしまい一気観してしまいました。脚本は『逃げ恥』『アンナチュラル』などを手掛けた野木亜紀子さんのオリジナル。正直日本のドラマって演出とかストーリーの舵のとり方が過剰に感じてしまって全然見てなかったのですが、これはめちゃんこ面白かったです。
社会問題を絡め方といい、キャラクター造形といい、会話のユーモアといい、ドラマ全体の構成といいすべてにおいて抜群でした。
UNISON SQUARE GARDEN TOUR 2021-2022 Patrick Vegee
ユニゾンスクエアガーデンの8枚目のアルバム「Patrick Vegee」の全国ツアー最終日、東京ガーデンシアターに行ってきました。コロナ禍になってからも「いつも通りのライブをする」を掲げ、変わらず貫いてきたロックバンドのライブは変わらず素晴らしかったです。
それでも、これまでみたいにライブハウスで、もみくちゃになるライブとか、夏フェスで芝生の上でビール飲んで寝転びながらライブ見るみたいなことを我慢しすぎて、そろそろ我慢の限界が近づいている……
コメント