辻村深月は2004年に『冷たい校舎の時は止まる』でメフィスト賞をデビューした作家で、2008年には『名前探しの放課後』吉川英治文学新人賞、2012年には『鍵のない夢を見る』で直木賞を受賞しています。
10代の若者の微妙な感情の変化や、綾辻行人に影響を受けたというミステリーを軸とした話の展開など多くの魅力があります。今回は辻村深月作品のなかでとくにおすすめの小説を8選ご紹介します。
※作者名は敬称略で記しています。
辻村深月作品の特徴・魅力
辻村深月の魅力は「誰しもが感じたことのある感情を言葉にする名手」だと個人的に思っています。ミステリーとしての謎や仕掛けが数多く施されながらも、何より登場人物の感じている感情を的確にあらわしています。
辻村深月作品の選び方
講談社のおすすめに乗ってみる
辻村深月の初期作品は、作品同士のリンクが多く見られます。講談社では初期9作品のおすすめの順番を紹介しているため、初期のミステリーよりの作品が読みたい方は、この順番で読んでみることをおすすめします。
辻村深月作品のおすすめ小説9選
冷たい校舎の時は止まる
エンターテインメント界注目の大型新人・辻村深月が贈る青春小説
閉じ込められた8人の高校生――雪はまだ降り止まない
「ねえ、どうして忘れたの?」
雪降るある日、いつも通りに登校したはずの学校に閉じ込められた8人の高校生。開かない扉、無人の教室、5時53分で止まった時計。凍りつく校舎の中、2ヵ月前の学園祭の最中に死んだ同級生のことを思い出す。でもその顔と名前がわからない。どうして忘れてしまったんだろう――。第31回メフィスト賞受賞作。
引用元:https://www.amazon.co.jp/商品説明よりこんな人におすすめ
- 学生時代の友人関係に悩んだ経験がある方
- 閉じ込めておきたい過去がある方
- 青春小説×ミステリーが読みたい方
メフィスト賞受賞のデビュー作!ミステリー小説の王道をなぞりながらも青春小説としても読める魅力たっぷりの作品です。
かがみの孤城
学校での居場所をなくし、閉じこもっていた“こころ”の目の前で、ある日突然部屋の鏡が光り始めた。 輝く鏡をくぐり抜けた先にあったのは、城のような不思議な建物。 そこにはちょうど“こころ”と似た境遇の7人が集められていた―― なぜこの7人が、なぜこの場所に。 すべてが明らかになるとき、驚きとともに大きな感動に包まれる。 生きづらさを感じているすべての人に贈る物語。
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- 学校生活に悩んだことがある方
- 自分の居場所がないと感じている方
- 別の世界に逃げたいと感じたことがある方
涙が止まらなくなってしまうため、翌日休みの日に読んだほうが良いです
子どもたちは夜と遊ぶ
大学受験間近の高校三年生が行方不明になった。家出か事件か。世間が騒ぐ中、木村浅葱(あさぎ)だけはその真相を知っていた。「『i』はとてもうまくやった。さあ、次は、俺の番ーー」。姿の見えない『i』に会うために、ゲームを始める浅葱。孤独の闇に支配された子どもたちが招く事件は、さらなる悲劇を呼んでいく。
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- 切なくなる作品を読みたい方
- 密かに想っている人がいる方
- どうしても負けられないライバルがいる方
上下巻あわせて1000ページ超えにもかかわらず一気読みしてしまう面白さ!
凍りのくじら
藤子・F・不二雄を「先生」と呼び、その作品を愛する父が失踪して5年。高校生の理帆子は、夏の図書館で「写真を撮らせてほしい」と言う1人の青年に出会う。戸惑いつつも、他とは違う内面を見せていく理帆子。そして同じ頃に始まった不思議な警告。皆が愛する素敵な“道具”が私たちを照らすとき――。
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- ドラえもんが好きな方
- 誰かに救われた経験がある方
- こっそり周囲の人にあだ名をつけている方
各章のタイトルがドラえもんの秘密道具の名前になっています。思春期に感じていた真夜中に突然家を飛び出したくなる衝動が蘇ります。
青空と逃げる
深夜の交通事故から幕を開けた、家族の危機。押し寄せる悪意と興味本位の追及に日常を奪われた母と息子は、東京から逃げることを決めた――。
辻村深月が贈る、一家の再生の物語。読売新聞好評連載、待望の単行本化。
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- メディアの報道に違和感を感じる方
- 愛する家族がいる方
- 日本全国の美しい自然を味わいたい方
母と子どもの支え合い、互いに成長していく姿に胸を打たれます。川エビの天ぷらがあまりに美味しそうなので、食後に読むことをおすすめします。
スロウハイツの神様
人気作家チヨダ・コーキの小説で人が死んだーー
あの事件から10年。
アパート「スロウハイツ」ではオーナーである脚本家の赤羽環とコーキ、そして友人たちが共同生活を送っていた。
夢を語り、物語を作る。
好きなことに没頭し、刺激し合っていた6人。
空室だった201号室に、新たな住人がやってくるまでは。
こんな人におすすめ
- 死ぬほど大好きな「推し」がいる方
- 何かを創ることが好きな方
- シェアハウスをしている・したことがある方
「嘘」が一つのテーマになっている作品。読み終わったあと自分はどのくらいの嘘をついているのか自問したくなります。
ツナグ
一生に一度だけ、死者との再会を叶えてくれるという「使者(ツナグ)」。突然死したアイドルが心の支えだったOL、年老いた母に癌告知出来なかった頑固な息子、親友に抱いた嫉妬心に苛まれる女子高生、失踪した婚約者を待ち続ける会社員……ツナグの仲介のもと再会した生者と死者。それぞれの想いをかかえた一夜の邂逅は、何をもたらすのだろうか。心の隅々に染み入る感動の連作長編小説。
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- もう会えないけれど、どうしてももう一度会いたい人がいる方
- 前向きになれる作品を読みたい方
- 忘れられない人がいる方
松坂桃李主演で映画化もされています。誰かを思う多様な感情は誰しも共感できるのではないでしょうか。
鍵のない夢を見る
望むことは、罪ですか? 誰もが顔見知りの小さな町で盗みを繰り返す友達のお母さん、結婚をせっつく田舎体質にうんざりしている女の周囲で続くボヤ、出会い系サイトで知り合ったDV男との逃避行──。普通の町に生きるありふれた人々に、ふと魔が差す瞬間、転がり落ちる奈落を見事にとらえる五篇。現代の地方の閉塞感を背景に、五人の女がささやかな夢を叶える鍵を求めてもがく様を、時に突き放し、時にそっと寄り添い描き出す。著者の巧みな筆が光る傑作。第147回直木賞受賞作!
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- 短編作品を読みたい方
- 平凡に生きている方
- 地方出身・現在住んでいる方
直木賞受賞作。女性特有の「あるある」を大いに感じられる作品です。
ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ
地元を飛び出した娘と、残った娘。幼馴染みの二人の人生はもう交わることなどないと思っていた。あの事件が起こるまでは。チエミが母親を殺し、失踪してから半年。みずほの脳裏に浮かんだのはチエミと交わした幼い約束。彼女が逃げ続ける理由が明らかになるとき、全ての娘は救われる。著者の新たな代表作。2013年おすすめ文庫王国 エンターテインメント部門 第1位。(講談社文庫)
事件を起こすなら、私のほうだと思ってた。
母を殺してしまった娘と、母との確執を抱える娘。どんな母娘(おやこ)にも起こりうる悲劇。
地元を飛び出した娘と、残った娘。幼馴染みの二人の人生はもう交わることなどないと思っていた。あの事件が起こるまでは。チエミが母親を殺し、失踪してから半年。みずほの脳裏に浮かんだのはチエミと交わした幼い約束。彼女が逃げ続ける理由が明らかになるとき、全ての娘は救われる。著者の新たな代表作。
引用元:https://www.amazon.co.jp/商品説明よりこんな人におすすめ
- 親子関係に悩みを抱えている方
- 大人になっても仲が良い昔からの友だちがいる方
- 家族ぐるみの付き合いがある友だちがいる方
母と娘の関係ほど、難しいものはないと感じさせられる作品。
なぜ親友はあれだけ仲の良かった母を殺したのか?そして彼女が逃げる理由とは?過去の彼女との思い出と事件、そして彼女と自分の未来のために動き出す主人公に共感してしまいます。
辻村深月作品を楽しもう
辻村深月作品のなかで特におすすめの小説をご紹介しました。巧みな謎と仕掛けが施されたミステリー作品から、微妙な感情の揺れ動きを見事に描きとる筆致など、たくさんの魅力があります。
気になる方は、ぜひ一度手にとってみてください。あなたが今までに感じたことがある感情を見つけることができますよ。
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