村上春樹の作品は、日本のみならず世界中で人気を集めています。心地の良い文体、ちょっと不思議な世界観、余韻を残すストーリーは、私たちに読むたびに違う印象を与え何度も楽しませてくれます。今回は村上春樹作品のなかで、とくにおすすめの小説を7作ご紹介します。
※作者名は敬称略で記しています。
村上春樹作品の魅力
村上春樹は1949年生まれで、京都府出身です。早稲田大学在学中にジャズ喫茶をひらき、ジャズ喫茶を経営しながら29歳のときから小説を書き始めました。その後『風の歌を聴け』が第22回群像新人文学賞を受賞し、作家デビュー。以後、専業作家として、『羊をめぐる冒険』や『ねじまき鳥クロニクル』を発表しました。1987年に発表した『ノルウェイの森』は現在1000万部を超えるベストセラーとなっています。
村上春樹作品のおすすめ7選
ノルウェイの森
こんな人におすすめ
- 愛する人と別の道をたどったことがある方
- 映画『ノルウェイの森』を見た方
- 絶望から立ち直る方法が知りたい方
村上春樹の代表作と言えばこれ!愛する人との別れの向き合い方を考えたくなります。松山ケンイチ主演で映画化もされました。
風の歌を聴け
こんな人におすすめ
- 短編作品が読みたい方
- 村上ワールドを味わいたい方
- 毎日ビールを飲みあう友だちがいる方
風のように流れていくいっときの青春を描いた作品。青春時代に抱える不安や喜びが蘇ります。冒頭の文章がとくに突き刺さります。
1Q84
こんな人におすすめ
- 不思議な世界に行ったことがある方
- 運命の相手をどこかで探している方
- ローリング・ストーンズが好きな方
物語の重要なキーとなる人物ふかえりの美しさを「耳の形」で表現しているのが印象的でした。
海辺のカフカ
こんな人におすすめ
- 家出を考えたことがある・実際にしたことがある方
- 猫と話したい方
- 世界でいちばんタフになりたい方
20~30歳前後の主人公が多い村上作品の中で15歳と若い主人公。猫と話せるナカタさんが羨ましくってしょうがない!
東京奇譚集
こんな人におすすめ
- 短編作品が読みたい方
- ちょっと不思議な話が読みたい方
- 長編の重たい話は敬遠している方
短編なのでとても読みやすいです。長編では重たい題材が多いですが、この作品はどこか肩の力が抜ける感じがします。
色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年
こんな人におすすめ
- グループのなかで一人だけ浮いていると感じている方
- フィクションよりも現実に寄ったお話が好きな方
- 自分の個性に悩んでいる方
雑文集
こんな人におすすめ
- 村上春樹の言葉に興味がある方
- 短い文章をたくさん楽しみたい方
- 村上春樹の友人との楽しい交流を垣間見たい方
小学生のときに聞いたエルサレム賞のスピーチはとても印象的でした。言葉でここまで人の奥深くに何かを残せる人がいるんだと感じたことを覚えています。
村上春樹作品の選び方
村上春樹の作品を初めて読む方
まずは短編から
村上春樹作品を初めて読む方は、まずは短編からがおすすめ。長編だと上下巻や複数冊に渡ることも多くその分厚さに圧倒されてしまう人もいるでしょう。短編であればすぐに読めるため、初めての方や読書初心者の方におすすめです。
映像化作品で選ぶ
村上春樹作品のいくつかは、映像化されています。もっとも有名なのは『ノルウェイの森』でしょう。小説での美しい自然が映像で再現されています。
村上春樹作品を楽しもう
村上春樹作品のなかで特におすすめの小説をご紹介しました。日本だけでなく海外からの評価も非常に高い村上作品は人生で一度は読んでおいたほうが良いです。また読むたびに、読み手の印象が変わるのも大きな特徴でしょう。
同じ本でも、何度でも楽しめる村上春樹の作品をぜひ一度読んでみてください。
コメント